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落乱愛な二次創作blogサイト。 必ず「挨拶」からお読みくださいませ…

   
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blogもしっかり把握してきました!
やっと本格的に動かせそうです。

なんやかんや
ほぼ1人でのサイトやサークルの
活動はまだまだ慣れませんね…(;´Д`)

blog形式もまだこう…しっくり来ません。
携帯電話での簡易サイトの形が頭の中から消えないと言う(笑)

でもでも!
今年もじみーに活動していきます(・∀・)

とりあえず今週の目標は、
*四五六忍新刊の下書き完成!
*サークルカット完成!

ついに描くぞ!久々伊!!

【最後にお知らせ】
鉢食満新刊『太陽ノ笑顔(仮)』は、十忍十色でだします(`・ω・´)!!

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「こんな所に居たのか~!」

上からあっけらかんとした声が降ってきた。

春になれば、美しい薄紅に染まる、学園が見渡せる丘。今は乾いた風だけが吹く、何もない見晴らしの良い丘の上。
文次郎はそこで空を見上げるように寝転がっていた。


「…何の用だよ。体育委員長」


五月蝿いのが来たとばかりに、文次郎は顔をしかめる。

「はっはっはっ!私をそう呼ぶと言うことは、また迷っているのか?」
「…バカたれ。んなわけあるか」

静かだった場所が、たった1人増えただけで騒がしくなったものだ。文次郎は舌打ちながら身体を起こす。

「嘘だな。」
「…」
「仙蔵とお前はいつもそうだ。」

その隣に断りもなく腰を下ろし、小平太は両脚を投げ出すように寝転がった。


「悩む時、決まって一人になりたがる」
「…うるせえ」


腹が立つのを感じつつ、文次郎は視線を背けてため息をついた。

腹が立つのは、図星を突かれたからだ。
木々を吹き抜ける風が、枯れ葉をカサカサと連れ去って行く音ですら耳障りに感じてしまう。


「…俺を笑いに来たのかよ」
「はっはっはっ!そうだな!探したぞ~」

「ちっ…」

コイツはいつもそうだ。
心の中で文次郎は呟いた。

「細かいことばかり気にしているとハゲるぞ?」
「ハゲてたまるか」
「ハゲっ!!」
「どこがだっ!!」
「はっはっはっはっ!」


鍛錬を共にするようになってから、いつからかコイツはこうしてやってきて


「どこで悩んでも、結局答えは同じだぞ?」


言われないでも分かっていることを、ワザワザ言いに来るのだ。


「…お前には関係ないだろうが。」
「ないな。お前の頭の中はわからん。」
「お前が答えを持ってる訳じゃあるまいし」
「当然だ。答えは自分で出さないとな!」
「…」
「本当はもう、答えは決まってるんだろう?」



小平太はカラカラと笑う。

言葉は空に向かって投げられていた。
決して正面から文次郎には向けられていない。

それでも真っ直ぐ。迷いなく向かってきて、痼りのように残るのだ。



「…お前は迷わねぇのかよ…」


思わず零れた言葉に、文次郎自身が驚いた。咄嗟に口を塞ぐが、出てしまった言葉はもう戻らない。
小平太も驚いたように目を向け、まじまじと文次郎を見る。

しばらく押し黙った後、意外にも応えが返ってきた。


「…私は、出してしまったからな。ずっと前に。」


小平太は勢い良く身を起こすと、学園のある方を眺めながら続ける。


「私は、その答えを曲げたくない。それが答えだと思っている。」

そうして再び、文次郎を覗き込む。


「私は、忍びになるよ。」


背けた視界の端に見える小平太の顔は、今まで見たことがない程大人びて見えた。







『お前たち、進路(さき)は決まったか?』






答えは、是、以外にないと思っていたのに。


思い描いた進路(さき)に、一瞬、躊躇ってしまった。


自分の故郷。
家族。


それらを想えば、答えは一つしかないのに。
どうしようもない後ろめたさと、戸惑いを感じて。

あと一年しか、ないのに。





「…だが、競争でもなかろう?」
「…は?」



競争‥?

文次郎の脳裏を巡っていた罪悪感のような悶々としていた思考が、浮かんだ疑問と共に途切れて止まる。
顔を上げると、変わらず覗き込んでくる小平太とパチリと目が合った。


「だから。答えを出すのに、急ぐ必要はないだろう?私の悩みは私のもので、誰かと競う必要はない!文次郎の悩みだってそうだ。違うか?」
「!」

いつもの笑顔で、小平太はにかっと笑う。


「競争だったら、私の勝ちだけどな!」






迷って、いいのか



ちいさく。
文次郎の中で、
何かが込み上げた。

喉元まで来たそれを、小平太に悟られぬよう、静かに飲み込む。



「負けてねぇ」


文次郎もまた、笑って見せた。



「なら学園まで、どちらが先に着くか競争だ!」
「臨むところだ!」


もうじき、また春が訪れる。
今はまだ、澄んだ青空に黒い枝が寂しく伸びているだけだが。
まもなく此処に、一面の桜が舞うのだろう。



「いけいけどんどーん!!」



一足先に駆け出した小平太の変わらない声が、木々の間に響いて消える。

次ここに来るときは、このバカと。
あいつらとまたバカ騒ぎをするのだ。

確かにあと一年かもしれない。
けれど

まだ、一年ある。
文次郎は頭の片隅で思った。







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・・・あとがき

(試験終了の帰り道)



伊「…終わったね~‥」
留「…終わったな…」
伊「なんか、ふふっ!…小平太ありがとうね!」
小「…私?何かしたか?」
仙「…しでかした、の間違いではないか?」
小「仙ちゃん本っっっっ当ありがとうな!!すっげぇ焦った!」
文「バカたれ!!もし仙蔵も試験受けてたらアウトだぞ!!」
伊「まあまあ!終わったことじゃないか。それに私、本当に感謝してるんだよ」
長「…もそ。」
小「…え?長次も??」
留「…まあ、実はおれも。」
文「………このバカが『受験票』を忘れたことが、‥か?」
仙「………そして私に泣きついたことがか?」
伊「あはは(笑)そう」
文仙「はぁ?!!」
伊「だって!小平太、試験日でも変わらないんだもん…」
留「そうそう」
長「…でも…」
伊「うん。…おかけで、緊張が解けたんだよね」
小文仙「!」
留「大学校門前で集合!とかなんとか言った言い出しっぺがさ(笑)そりゃあそん時はおれも肝を冷やしたけど。」
長「…仙蔵とすぐ連絡がついて‥全員で校門前で並んで待って…」
伊「昨日まで泣きたい!って思ってたのはこっちなのに…小平太柄にもなく泣きそうなんだもん」
小「…私だってさすがに…受けられないのは困るからな!」
伊「ふふっ!一時間前には中に入ってる予定が、結局開始ギリギリになって駆け込んで。」
留「席着いた瞬間もうノートだの見てる余裕ねぇからさ!ヤベエ!っとか思ったけど」
長「…仙蔵の顔を思い出して、安心した…」
仙「!」
伊「うん!…一瞬だけど、みんなの揃った顔を見て安心したんだ。私も!」
留「お前は怒ってたけど、必死に来てくれたろ?…試験日、だなんて。なんか特別な気がしてさ、今日この日でいろんなもんが変わっちまうんだ!…とか決まっちまうとか。結構ど緊張してたけどさ」
長「…当たり前が、あってホッとした…」
文「………………だとよ」
仙「…」
伊「だから、小平太も、仙ちゃんも。……ううん、皆ありがとう!」
留「……お前は緊張しなかったのかよ」
文「………………うるせえよ。つーかこっぱずかしいことサラッと言うな」
仙「…まあ、いい。役立ったのなら良しとしよう…」
小「おう!良しとしよう!」
全員「…ぷっ!」
小「おう?」
文「なんでもねぇよ」

(今日くらい、お前が言うな!…とは言わないでおいてやろう)

そんなこんなで。
センター試験、無事終了。


お疲れ様でした!
あとはもう『果報は寝て待て』です。最後までお付き合いありがとうございました(*´∀`)

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(夜23時過ぎ。帰り道)

小「なーもんじー」
文「なんだよ」
小「暇だ。雪だるま作ろう!」
犬猿「ざっけんな!!!」
小「お前ら仲良いなー!」
犬猿「お前なぁっ!!」
文「…いいか?あと2日だぞ?!正しく言えば今の時間から試験開始まで約35時間切ったわ!」
留「睡眠時間差し引いたら仮に6時間×2で12で実質あと24時間もないんだぞ!?」
小「飯の時間引いたら…そうか。暇じゃないな!」
犬猿「今更かっ?!!」
文「…小平太。お前スポーツ推薦が受かった記念受験だからって気ぃ弛んでないか?」
小「おう!」
留「……あのなぁ、仮にも受けるんだろ!?その結果が大学に送られるんだ!悪すぎて取り消しにでもなったらどうする??!」
小「………それは頭に無かった」
文「第一スポーツ推薦は部活に入ることが前提だ。今のお前の将来性や意欲も見られている。お前まだ試合控えてんだろ?今気ぃ弛んで万一怪我して、推薦の条件から外れでもしたらどうやって大学行くんだ!!?」
小「…一般受験…この試験だろうな、うん」
留「…お前が居ないチームで、バレーやりたくねえぞおれは。」
小「…私も留がセッターでいないチームはイヤだ」
文「…お前の頭で一般受かるほど忍之学園は甘くねえぞ?ある程度実力ってもんが評価されるんだ。それなりの成績出せよ!」
留「ましてや高等部と違って、大学部でエスカレーター式は通用しない…だからおれだって無いアタマ搾ってんだろう!!」
小「………」
犬猿「…………(反省、してんのか…?)…………」
小「…………る…」
犬猿「ん?」
小「私は、寝る!」
犬猿「おいいいいいいっ!!!???」
小「細かいことは気にするな!!」
文「気にしろおおおおおおお!!!」
小「細かい!!!」
留「粗すぎだろうがあああああ!!!」
小「いーけいけどんどーん!で、帰る!!」
犬猿「ちょっ?!小平太ぁあああああ!!!」

(脱兎、…からの振り返って)

小「私は寝て!怪我をしないよう家で静かにしている!」
留「…なっ?!」
小「…さびしいが、残りの時間みんなの邪魔はしない!」
文「!」
小「(にっ)私は推薦組だからな!試験は受けるが、…待ってるぞー!!」
犬猿「………バカやろう(バカたれ)!ケンカ売ってんのか!?当たり前だあああああ!!」

まさかの記念受験発覚(笑)
そんなこんなで、センター試験まであと2日。

頑張れ受験生!!

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ギャグ・会話小話ですが、縁起でもない想像したくない方は回れ右で!













伊「雪だね~」
文「雪だな」
小「足元気をつけろよ伊作!」
留「それ以上言うなよ小平太」
伊「あはは(笑)真っ白だね~」
仙「真っ白だな」
小「当日の頭の中みたいだな!」
長「…小平太」
文「笑えねえよ」
小「私の答案みたいだ!」
留「なお悪いわ!!
小「あ!はなまるうどん!!」
全員「(はなまる?!)」
小「なあ、食べてこーぜ!!」
文「お、おお」
仙「伊作堅くなるな。温かい物でも食べよう」
留「よし、食うか」
長「(こくこく)」
伊「う、うん!そうし…わっ!!?」
全員「んなっ?!!(コイツ派手にっ…?!)」
伊「…あ、あは、はは…(うわぁ…泣きた…)」
小「なんだ伊作!お前すっげぇ勢いに乗ってるな!!」
伊「!………(ぶわっ)……ありがとおおおおおお!!!」


そんなこんなで、センター試験まで後5日。
頑張れ受験生!!

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